2007年Eスポ・シーズンの総括
超DXのチャンスがまだ多少あるもののEスポそのものが弱くなり、今後傾向に大きな変化がないと思われるので2007年のEスポ・シーズンを振り返ります。
【ヨーロッパ・中東方面】
昨年はよく開いたという印象があり、今年もと期待したものの蓋を開けるといまひとつでした。昨年の場合、朝のうちから北西方向よりビデオ信号が強烈に聞こえるのが当たり前であり、そのときはかなりの確率で午後にオープンがありました。一方、今年は午前中に少し強く聞こえることがあっても昼過ぎには弱くなることがほとんどでした。そのため、午後にオープンしそうな雰囲気はあまり感じられませんでした。
ちなみにここ数年の5~7月にオープンした日数と初オープンの日は以下のとおりです。
2005年 7日 (5月29日)
2006年 24日 (5月25日)
2007年 7日 (6月8日)
2004年はまだこの方面のオープンに対して注意する人がJA側も相手側もほとんどいなかったため、データがいまひとつなのは止むを得ないでしょう。今年はオープン日数に関しては2005年と同じですが、2005年もまだこの伝搬に対する関心が現在ほど高くなかったと思うので今年よりも2005年の方がややマシな印象があります。
【北米方面】
昨年も目立って多かったという印象はなかったのですが、調べてみるとNL7Zの信号だけ聞こえるという日が意外と多くありました。一方、今年は初オープンが幸先よく5月中(25日)にあったもののその後は6月27日にW本土のオープンが一度あったのみでした。
【中央アジア方面】
この方面はヨーロッパ・中東方面と傾向が似ており、オープンの回数が激減しました。UN(カザフスタン)が6月20日、24日と7月14日の3回オープンしたのみでした。
【ハワイ】
東日本や北日本からはよくビーコンの入感をレポートされていましたが、私のところでは6月20日に弱いオープンが一度あったのみでした。
【JA近隣】
北半分がさっぱりダメだったのに対し、BV, BY, VR2とシーズンの途中までDUやKH2もかなりよくオープンしました。ちなみに昨年はこの方面のオープンがかなり少なめでした。ついでに書くと北米方面が不調だった2003年もこの方面が連日オープンしています。
JAから南半分でオープンの把握しやすい方向は西南西しかなく、またヨーロッパ方面などは十分なデータがここ数年分しかないのでかなり憶測になりますが、南半分の方向がオープンしやすい傾向のある年は北半分がよくないのではないかと思いました。これが正しいとすると5月中にはその年のオープンの傾向が判断できることになります。
【国内】
例年に比べると近距離のEスポがかなり少なめでした。1エリアがEスポでオープンするのを毎年楽しみにしているのですが、今年はワッチしていたときにまともなオープンがあったのはわずか一度だけでした。ただし、DX主体にワッチしているため、実際のオープンはもう少しあったと思われます。
【全般】
BV, BY, VR2方面は絶好調だった半面、その他の方面や国内は不調だったように思いました。