12月15日の6mのCONDX (2ヶ月ぶりのDX入感 & 2年ぶりにハワイがオープン)

11時過ぎにYahooを見たら「磁気嵐が発生 通信障害恐れも」という記事のタイトルが目に飛び込みました。この頃はまだ当地でDX入感の兆しはありませんでしたが、北米ではオーロラ伝搬で活発にQSOが行われていました。特にW9-アラスカ間がよく開けていたようです。ここでも何か起こらないかと期待していたところ11:51頃になって中国のビデオ信号が240度の方向からかなり強烈に入感しました。この直前にチェックしたときには香港やフィリピンのビーコン信号の入感はありませんでしたが、数分間のうちにCONDXが急上昇したらしく、11:53頃にはDU1EV/B、11:54頃にはVR2SIX/Bの信号がそれぞれ強力に入感しました。近場ではありますが、ずっと近場さえもオープンしなかったので、私がDXの信号を受信したのは2ヵ月ぶりでした。いずれの信号も入感中は強く安定していたものの、この方面から一般のアマチュア局は現れませんでした。両ビーコンとも30分以上入感していましたが、VR2SIX/Bの信号は12:29頃までに聞こえなくなり、DU1EV/Bも12:35頃までに信号が確認できなくなりました。

12:47頃に7エリアの局がKH6HI/Bをスポットしました。私もビーコンの周波数(50.0625MHz付近)をチェックすると強くはないもののSメーターを少し振らせて入感していました。サイクル・ピークの頃であると今の時期でも時々ハワイがオープンすることがありました。しかし、現在はサイクルがボトムであり、2ヶ月近くDXの入感もないような状況だったのでハワイの局の信号が入感したのは信じられないというか何か変な気分でした。KH6HI/Bの信号は当初539~559で聞こえていましたが、その後、ピークで579まで信号強度が上昇しました。ただ、せっかくビーコンの信号がFBに入感してもあまりにひさしぶりのオープンだったせいかハワイからも一般の局はまったく現れませんでした。KH6HI/Bはチェックしていた最中の13:04頃に突然信号が弱くなり、フェード・アウトしてしまいました。一方、この頃になって、ようやくNH6Pが現れたらしく、彼とJA局の双方でQSOがレポートされました。私もNH6Pがスポットされた周波数をワッチしましたが、すでにCONDXが落ちてしまったあとだったため彼の信号はまったく入感しませんでした。

ON4KSTチャット・ページのNH6Pの書き込みによると彼は5局のJA局(1, 7エリア)とQSOできたようです。アンテナの方向は北向きだったようです。2年前にKH6SXなどの信号が入感したときもハワイ側ではアンテナを北に向けたとのことでした。このときは15日と同じように北米でオーロラ伝搬が活発であり、ハワイでもオーロラの影響がかなりあったようです。15日はハワイでどの程度オーロラの影響があったのか不明ですが、北米大陸内、特にアラスカ方面へのパスがかなり良好なときにハワイ-JA間もスキャッターでオープンしやすいのかもしれません。

(音声ファイル)
15日に入感したKH6HI/Bの音声ファイルです。
フェード・アウト時に録音したもののため残念ながらコールサイン部分の後半が不明瞭です。
コールサインをクリックすると再生することができます。

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